・南アフリカランドの見通しはどう?
・XMの米ドル南アフリカランドのスプレッドや必要証拠金、スワップポイントなどについて知りたい。
・XMで米ドル南アフリカランドをトレードする方法は?
・XMで米ドル南アフリカランドを取引するメリット・デメリットは何?
XMは海外FX大手の老舗業者で、米ドル南アフリカランドとユーロ南アフリカランドを取引できます。
そして、米ドル南アフリカランドとユーロ南アフリカランドのスワップポイントは、南アフリカランド円よりもスワップポイントが大きい傾向があります。
しかし、南アフリカランドは値動きが激しく円やドルに対して長期的に下落しており、また政治的および経済的リスクも高いので、
スワップ投資で稼げる一方で、リスク管理には注意したいところです。
では早速、XMで南アフリカランドのスワップ投資を始める前に知っておきたいポイントや投資ポイントを交えて、解説していきます。
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目次
投資トレード観点から見る南アフリカランドの特徴
投資トレード観点から見る南アフリカランドの特徴は、以下の4つです。
・高金利通貨のためスワップポイントが大きい
・BRICSに含まれ将来的に経済大国になるとの予測
・国内および政治的なリスクが高い
・金(ゴールド)と密接な関係があると言われている
それぞれ解説していきます。
高金利通貨のためスワップポイントが大きい
南アフリカランドは中央銀行が設定する短期金利である政策金利が高いので、スワップポイントが大きいです。
スワップポイントとは、FXにおいてポジションを日をまたいで持ち越すことで発生する通貨間の金利差の利益または損失のことです。
なので、日本円やドルなどの比較的金利が低い通貨を売って南アフリカランドを買うことで、毎日スワップポイントを受け取ることができるということですね。
ご覧の通り、2023年は7%付近で世界が超低金利環境であった頃でも4%から6%付近を推移しており、長期間にわたって金利が高いことが分かります。
そのため、この南アフリカランドのスワップポイントを目的とした長期投資が、投資家に人気です。
XMで実際に毎日どのくらい南アフリカランドでスワップポイントを稼げるかは、「南アフリカランド-スワップポイント」をご覧ください。
BRICSに含まれ将来的に経済大国になるとの予測
BRICSとは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの英語の頭文字を並べたもので、急速な経済成長が見込まれる新興国のことを意味します。
南アフリカもBRICSに含まれ、実際にアフリカのGDPの20%を占め、南アフリカ周辺の人口は2030年代に中国とインドを抜くと予測されているほど、活力があります。
また、アフリカで唯一G20に参加している国であり、資源大国でもあります。
金の産出量は世界の4分の1を占め、電気自動車にも使われるレアメタルも豊富に生産されています。
なので、世界経済において重要な国である一方、南アフリカ経済は未だ資源価格に左右される傾向があり、世界経済の需要に大きく影響されると言えるでしょう。
なぜなら、長期チャートでは、円に対して南アフリカランドが下落しているからですね。
円だけでなくドルとユーロに対しても同様に南アフリカランドは、長期的に下落していますよ。
国内および政治的なリスクが高い
アパルトヘイトが撤廃されて、1994年にマンデラ大統領が就任し、南アフリカは民主化へと歩み出しましたが、
マンデラ大統領辞任後の南アフリカ政治は混沌とし、汚職やスキャンダルが蔓延しています。
直近でも、2017年にズマ大統領によって市場から好意的に受け止められていたゴーダン財務相が解任されたり、
汚職疑惑のズマ大統領に対する不信任決議案が否決されたりしたことによって、南アフリカランドは急落を経験しています。
また、失業率は2010年以降20%前後も続いており、国民の教育及び所得格差も大きく、治安も世界屈指で悪い状態です。
このように汚職を撲滅できない政治や国内の状態が改善されない限り、海外から安定した投資を呼び込むことは難しいと言えます。
金(ゴールド)と密接な関係があると言われている
南アフリカランドと金の値動きには、密接な関係があると言われています。
下記のチャートは、米ドル南アフリカランドとゴールドを同時表示させたものです。(※オレンジの線がゴールド)
南アフリカランドを取引する際は、金の値動きはあまり参考にならないと言えるでしょう。
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XM南アフリカランド取引の基本情報
XMの南アフリカランド取引の基本情報は、以下の通りです。
シンボル | ZAR |
種類 | 通貨ペア |
取扱通貨ペア | USDZAR EURZAR |
取引時間 (日本時間) | 午前07:05〜午前06:50 |
平均スプレッド | USDZAR:158pips EURZAR:241pips |
スワップポイント | あり |
最大レバレッジ | 1000倍 |
最小/最大ロット | 0.01/50 |
南アフリカランド-取引時間
XMでの米ドル南アフリカランドおよびユーロ南アフリカランドの取引時間(日本時間)は、以下の通りです。
冬時間(11月〜3月) | 午前07:05〜午前06:50 |
夏時間(4月〜10月) | 午前06:05〜午前05:50 |
平日朝の15分間は、メンテナンス時間となり、取引できません。
取引時間の変更は、XMから送られてくるメールで確認することもできますし、公式サイトの『お知らせ』ページでも確認できます。
南アフリカランド-スプレッド
XMの米ドル南アフリカランドおよびユーロ南アフリカランドのスプレッドは、口座タイプによって異なります。
XMで使えるそれぞれの口座タイプの米ドル南アフリカランドおよびユーロ南アフリカランドの平均スプレッドを見てみましょう。
スタンダード口座 | マイクロ口座 | KIWAMI極口座 | ゼロ口座(手数料込み) | |
---|---|---|---|---|
米ドル南アフリカランド | 158pips | 158pips | 120pips | 118pips |
スタンダード口座 | マイクロ口座 | KIWAMI極口座 | ゼロ口座(手数料込み) | |
---|---|---|---|---|
ユーロ南アフリカランド | 241pips | 241pips | 125pips | 202pips |
米ドル南アフリカランドのスプレッドはゼロ口座が最も狭く、ユーロ南アフリカランドのスプレッドはKIWAMI極口座が最も狭くなっていますね。
なお、ピップ値計算機によると米ドル南アフリカランドおよびユーロ南アフリカランドの1pipsの価値はそれぞれ現状73.73円なので、
例えば、スタンダード口座では1ロットのスプレッドは、日本円で
・11,649円(米ドル南アフリカランド)
・17,768円(ユーロ南アフリカランド)
となります。
また、KIWAMI極口座でのユーロ南アフリカランドのスプレッドはスタンダード口座の半分ほどなので、実質8、800円ほどに抑えられお得です。
南アフリカランド-スワップポイント
スワップポイントとは、ポジションを日をまたいで持ち越すことで発生する通貨間の金利差の利益または損失のことです。
スワップポイントは、相場状況や経済状況によって変わります。
現状の米ドル南アフリカランドおよびユーロ南アフリカランドの1ロットのスワップポイントは、以下の通りです。
買いスワップポイント | 売りスワップポイント |
---|---|
−2,110円 | −1.47円 |
買いスワップポイント | 売りスワップポイント |
---|---|
−3,156円 | 872円 |
2023年3月時点では、ユーロ南アフリカランドのショートでしかスワップポイントを得ることができません。
しかし、KIWAMI極口座でのユーロ南アフリカランド取引が最もコストを抑えて取引でき、スワップポイントを手にすることが可能です。
1ロットユーロ南アフリカランドをショートすると872円のスワップポイントが毎日発生し、
1ヶ月保有すると27,032円、10ロットだと270,032円になります。
なお、スワップポイントは日々変化するので、現時点でのスワップポイントを把握したい場合はXM公式サイトのオールインワン計算機を使うとよいでしょう。
南アフリカランド-レバレッジ
XMでは米ドル南アフリカランドおよびユーロ南アフリカランドは、すべての口座タイプで最大1000倍のレバレッジで取引できます。
最大レバレッジ25倍である国内FXの40倍で、取引が可能ですよ。
南アフリカランド-必要証拠金
XMの米ドル南アフリカランドおよびユーロ南アフリカランドの必要証拠金は、次の式で求めることができます。
『取引サイズ』÷『レバレッジ』×『市場価格』=『必要証拠金』
※取引サイズは、1ロットにつき100,000
『100,000(取引サイズ)』÷『1000(レバレッジ)』×『18.20(市場価格)』=1820ランド
1ランド=7.36円と仮定すると、1820ランド×7.36円でXMで米ドル南アフリカランド1ロット取引する際に必要な証拠金は、13,395円となります。
最小ロットである0.01ロットでは、必要な証拠金は133円となります。
米ドル南アフリカランドを取引する前に、オールインワン計算機で必要証拠金を把握しておくと良いでしょう。
南アフリカランド-損益計算
XMの米ドル南アフリカランドおよびユーロ南アフリカランドの損益は、次の式で求めることができます。
『取引サイズ』×『エントリー時と決済時の差額(pips)』=『損益』
※取引サイズは、1ロットにつき100,000
以下のようになります。
『100,000(取引サイズ)』×『【18.56−18.20】(pips)』=36,000ランド
1ランド=7.36円と仮定すると、264,960円の利益となります。
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XMで南アフリカランドをチャートに表示し取引する方法
XMで南アフリカランドをチャートに表示し取引する前に、XMの口座開設とプラットフォームであるMT4またはMT5のダウンロードが必要です。
すでにXMの口座を持っている方でも、メイン口座とは別に南アフリカランドのスワップ取引用の口座を持っておくと良いでしょう。
メイン口座の取引への支障や余剰証拠金が失うのを避けるためです。
1、MT4またはMT5を開き、気配値を表示する
まず、MT4またはMT5を開き、赤枠の「気配値」を表示します。
そこから赤枠の「検索するシンボルを入力」をクリックしてください。
2、検索欄より南アフリカランドを選択する
「検索するシンボルを入力」に「zar」と入力すると、「USDZAR」または「EURZAR」と表示されます。
それから、+ボタンを押してください。
すると、「気配値」に米ドル南アフリカランドまたはユーロ南アフリカランドが表示されて、取引できるようになります。
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XMでの南アフリカランド取引デメリット
XMで南アフリカランドを取引する際のデメリットは、以下の3点です。
・買いスワップのマイナスが大きい
・スプレッドが広い
・長期的に下落している
では、見ていきましょう。
買いスワップのマイナスが大きい
米ドル南アフリカランドおよびユーロ南アフリカランドの買いスワップは、売りスワップに比べて何倍も大きくマイナスになっている傾向があります。
買いスワップポイント | 売りスワップポイント |
---|---|
−2,110円 | −1.47円 |
買いスワップポイント | 売りスワップポイント |
---|---|
−3,156円 | 872円 |
そのため、買いポジションの持ち越しには、ご注意ください。
スプレッドが広い
XMで米ドル南アフリカランドおよびユーロ南アフリカランドの平均スプレッドは、以下のように広く設定されています。
スタンダード口座 | KIWAMI極口座 | ゼロ口座(手数料込み) | |
---|---|---|---|
米ドル南アフリカランド | 158pips | 120pips | 118pips |
ユーロ南アフリカランド | 241pips | 125pips | 202pips |
例えば、スタンダード口座での米ドル南アフリカランドの平均スプレッドは日本円で11,649円、ユーロ南アフリカランドは17,768円となります。
ただし、KIWAMI極口座でのユーロ南アフリカランドは125pips(円換算で8,800円)と抑えられています。
スプレッドが広く設定されている理由は、流動性が低いため突発的な値動きが発生しやすく、政治的リスクが高いことから、XMも取り扱うのにリスクが高いからです。
また、他の海外FX業者でも南アフリカランドをはじめとする新興国通貨のスプレッドは、広く設定されています。
XMの全銘柄のスプレッドについては、下記の記事をご覧ください。スプレッドを狭くする方法も解説しています。
長期的に下落している
南アフリカランドは米ドルとユーロ、円に対して、画像の通り長期的に下落しています。(※画像は南アフリカランド円)
画像では、2008年のリーマンショックのときの下落を未だ回復できていないことがわかります。
なので、一生南アフリカランドに投資し続けて寝かしておくやり方は、上手くいかない可能性が高いです。
スワップ目当てにXMで米ドル南アフリカランドおよびユーロ南アフリカランドを取引する際は、週足月足の上限でショートして、ある程度為替差益が出たら利確しても良いと思います。
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XMでの南アフリカランド取引メリット
XMで米ドル南アフリカランドまたはユーロ南アフリカランドを取引する際のメリットは、以下の3点です。
・ランド円よりスワップが大きい
・必要証拠金が少なくて済む
・最大レバレッジ1000倍で取引可能【ゼロカットあり】
では、見ていきましょう。
ランド円よりスワップが大きい
米ドル南アフリカランド | ユーロ南アフリカランド | 南アフリカランド円 | |
---|---|---|---|
スワップポイント | −1.47円 | 872円 | 100〜150円ほど |
ご覧の通り、XMの米ドル南アフリカランドのスワップポイントは現状少しマイナスですが、ユーロ南アフリカランドは南アフリカランド円よりも何倍も大きくなっています。
しかし、スワップポイントは日々変動し上昇または下落しているため、現時点でのスワップポイントを確認するには、
XM公式サイトのオールインワン計算機をご利用ください。
必要証拠金が少なくて済む
先ほど解説しましたように、XMでは米ドル南アフリカランド及びユーロ南アフリカランドをスタンダード口座で、
現状それぞれ1ロットにつき13,395円、14,375円の証拠金で取引できます。
なので、まとまった資金がないが高金利通貨を取引したい方には、南アフリカランドはオススメですね。
また、現時点での必要証拠金に関しても、XM公式サイトのオールインワン計算機でご確認ください。
最大レバレッジ1000倍で取引可能【ゼロカットあり】
XMにおいて他の高金利通貨は最大レバレッジが制限されますが、米ドル南アフリカランド及びユーロ南アフリカランドは最大レバレッジ1000倍で取引が可能です。
そのため、少ない証拠金でもまとまった取引をすることができるということです。
また、XMはロスカットになっても追証を補填してくれるゼロカットを用意しているので、最悪ロスカットされても借金が発生する心配がありません。
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XM南アフリカランド取引まとめ
今回は、XMの南アフリカランド取引について解説させていただきました。
・米ドル南アフリカランド及びユーロ南アフリカランドは南アフリカランド円よりスワップポイントが大きい傾向がある
・XMでは最大レバレッジ1000倍で取引できる
・そのため、必要証拠金が少なくて済む
・スプレッドが広く、短期取引には不向き
・BRICSに含まれるほど有望な新興国と評価されている
・しかし、南アフリカランドは円やドルに対して長期にわたって下落している
・金(ゴールド)と密接な関係があると言われているが、特に重要視する必要がない
ということが、お分かりになって頂けたかと思います。
南アフリカランドのスワップポイントは非常に魅力的です。
しかし、南アフリカは特に大きい経済成長が見込まれると有望視されながらも、南アフリカランドは未だ円やドル、ユーロなどの先進国通貨に対して長期的に下落傾向にあります。
なので、米ドル南アフリカランドまたはユーロ南アフリカランドでスワップ投資する際は、週足月足の高値上限まで引きつけてショートし、ある程度差益が発生したら利確しても良いかもしれません。
また、週足月足の上限に到達したとしても一気にフルロットで投資するのではなく、ロットを小分けにして投資する方が良いでしょう。
やはり南アフリカランドはマイナー通貨で不安定な通貨なので、ボラティリティがドル円などのメジャー通貨より圧倒的に高いからです。
上記のことを実践すると、比較的再現性の高いスワップ投資を実現できるはずです。
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